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2013/01/19
■デジタルアンプとは?

デジタルアンプの定義といいますか、、、実はよく分からなかったりします(笑)
要は『デジタルで電力増幅をする』ってことかと思います。
基本的に「エネルギー変換効率が高い」ってのが、デジタルアンプの最大メリットです。
肝心の音質に関しては、まだ発展途上ということもあり良い部分と悪い部分と有るようです。
ぶっちゃけ、省エネで音質が良ければ「デジタル」でも「アナログ」でも良いんですが、時代は『更なる省エネ』に進んでいるようです。

そこで『デジタルアンプ』の省エネ性能、音質等を検証してみます。

■デジタルアンプって『省エネ(=エコ)』なの?

デジタルアンプなるものがオーディオ界に登場してから大分たちますが、遅ればせながらデジタルアンプの省エネ性能を検証してみました。

検証機種は中国製の、、、

S.M.S.L製 SA-S1(デジタルアンプ)
S.M.S.L製 SD-1955+(DAC)
の組み合わせです。

全体の構成は、

エイサー Aspire Revo(PC)→モニター

 ↓(USB接続)

S.M.S.L SD-1955+

 ↓(自作RCAケーブル)

S.M.S.L SA-S1

 ↓(2スケアVCTFコード)

フォステクスFF105WK(自作BH)

です。

消費電力のの測定には「サンワサプライTAP-TST5」を使用しました。
測定時の音量は、ボリューム位置10時30分くらいで、窓を開けていると近所迷惑になるか、ならないか位の音量です。

結果、、、
無信号時=6W(アンプ+DAC)
最大消費電力=6W(アンプ+DAC)

ってことで、かなりの省エネ性能です。

尚、メーカー発表のエネルギー変換効率は、、、
  81%@20W、4Ω
  88%@12W、8Ω
となっております。

比較材料としてアナログアンプのマランツPM5004の消費電力を測定してみました。
聴感で同じくらいの音量にして測定してます。
こちらはアンプのみの消費電力で、、、

無信号時=28W
最大消費電力=33W

結果、、、
同じ音量を得るのに「SA-S1」の4〜5倍の電気を必要とします。
それほどの差が出るとは想像してなかったのでビックリです。
さすがデジタルアンプはエコですね〜♪

■参考資料【PCの消費電力】

●デスクトップPC「Acer Aspire Revo」(Win7)
音楽再生時の消費電力=23W

音楽鑑賞、ネット閲覧、ワープロ等の軽いプログラムなら問題無く使えます。
基本的にマッタリなPCです。
パソコンとしては省エネな部類に入ると思われます。

●ノートPC「SOTEC WinBook WD3313」(Win Vista)
音楽再生時の消費電力=33W

こちらはチョット古い機種なので、全体的にマッタリです。
音楽再生なら問題無く使えます(笑)
もうチョット省エネかと思いましたが、それほどでもないでしょうか?
ディスプレーの分が余計に消費されるんで、こんなもんですかね;;;

■デジタルアンプの音質は???

本来なら同等のクラス、サイズ?で比較すべきですが、、、
手持ちが無いので、、、

@「SA-S1」+「SD-1955+」(デジタルアンプ+DAC)

A「MARANTZ PM5004」+「KENWOOD DMF-7020」(アナログ+MDのDAC)

で比較してみました。

低域が薄めで、高域に強調感のあるPM5004に対し、SA-S1はフラットでハッタリ無しの音。
全体的に薄味でサッパリな感じがしますが、PM5004を凌ぐ部分も多くあります。
まさに、『小型格安中華デジアン恐るべし』といった感じです。

上手く使いこなせばカナリ上の機種と渡り合える懐の深さを感じます。

まだまだ発展途上のデジタルアンプですが、、、

アナログから、『省エネ』『小型・軽量』『ローコスト』なデジタルアンプへの移行が進行中といった感じでしょうか。

時代は『省エネ』ですが、、、

個人的には『趣味のオーディオ』も大事にしたいと思います♪

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