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2012/06/30
2012/09/21追記
model:MAX85(マックス・ハチゴー)
(PCオーディオ用ブックシェルフ型バックロードホーン)


■PCオーディオ用メインSPのユニット変更
20年くらい使っていたFE83がくたびれてきたようなのでユニットの変更です。
第一候補のFE83Enですが、高音は良いんですが全体的に低域が弱くバランスが悪い印象。トータルではFE83改 ≧ FE83En といったところ。
続いて第2候補のFF85WK。こちらは高域が伸びきらず、低域寄りの印象。繊細感、情報量は83Enの勝ち。が、低域の表現力で83改、83Enに圧倒的な差をつけます。
ちょっと悩みましたがFF85WKに決定。しばらくは85WKで遊べそうですね(笑)
WKシリーズはシルバー基調なのでネット越しでも結構目立ちます。
ネットはチョット変わったレースの花柄です。音の抜けはバッチリでござるよ(爆)

スピーカーターミナルは20年以上前にヒノ・オーディオで購入したもので1個150円くらいでした。まだ在庫が10個ほどあります(笑)。2スケア線がギリギリ入りますが、何度か付け替えてると撚れて入らなくなります。もう少し良いターミナルを使いたいところですな。

リスニングポイントでの周波数特性。ステレオで測定。
SP間隔1.55m、SPからの距離3.2mです。
低域は63Hzまでしっかり出ていますが、高域は12kHzから急降下ですね。高域はキラキラと散乱する感じが欲しいですね。
低域は躍動感がありサイズからは想像できないほどの浸透力があります。バックロード特有のボーボー感も少ないと思います。ただ大口径ウーファーのような面で押してくる低音ではなく、突き抜ける感じの低音です。
いずれにしてもフォステクスの8cmユニットとしては、過去最高のコストパフォ−マンスかと。


残念ながら当時の図面が行方不明に。こちらは94年の図面ですが、空気室と開口部の寸法が同じなので、多分同じものかと思われます。

上の図面とSP本体から寸法をとって、新たに正確な図面を起こしました。

■MAX85---2012年改訂版---「設計図&板取り図」

MAX85の修正版がMS8/HYなので、作るんでしたらソチラのほうが良いかもしれません(笑)
どっちにしても大した差はないと思います。


■スピーカーの使いこなし方

「小口径ユニット+小型ボックス」ってことで、、、4畳半のスペースがあれば、十分性能を発揮できます。さらに、鳴りっぷりもよく、スケール感もあるので、、、20畳でも余裕でいけました。(検証済み)
スピーカーとリスナーの最適なポジションですが、、、
一般論で「正三角形の位置が良い」という話も聞きますが、このSPはSP間隔の2倍くらい離れて聴くと良い感じです。
下が最新の設置図です。
基本的に、SPの周囲には物を置かないほうが音質的に良い結果が出ます。
リスナーとの角度、SP後方、SP左右のスペースを調整することで、低音の出方、音の広がり感が調整できます。


※2012/07/24追記
そこそこに録音出来ることがわかったので、スピーカーから出た音のサンプルを録ってみました。
内容は5曲から抜粋した4分25秒であります。
著作権等いろいろ問題がありそうなので、モノラル録音で16kHz以上はカットしてあります。
一応WAVEファイルですが、クオリティー的にはMP3以下?と思われます(サンプルにならんだろ、、、爆死)
そのためオリジナルの再生音と比べて、鮮度、キレ、臨場感等すべての要素で悪くなっています。特に低域のキレ、量感などはかなり悪い印象です。尚、全体的な鳴りっぷり、帯域バランスはオリジナル音源に近いものがあります。

圧縮ファイルをダウンロードしてから解凍して聴いてください。

■ダウンロード■(鍵が付いてます)
ユーザー名:『 spc 』、パスワード:『 kikuyo 』 (『 』内の文字です)


【録音データ】

●再生
PC

KENWOOD DM-9090

DENON PMA-390W

SP

●録音
マイク:SONY ECM23F3

CREATIVE USB Sound Blaster Digital Music Premium

PC
(SPを並べて配置。SPユニットから35cmにマイク設置。)

■オリジナルデータと録音データの解析
上がオリジナルWAVEファイルのピーク値です。20Hz〜20kHzのCD音質ですね。
下が録音したWAVEファイルのピーク値です。低域は60Hz以下急降下ですが8cmイッパツとしては十分すぎる性能です。
高域が10kHzから急降下しているせいか篭った感じに聴こえます。本来なら10kHz〜15kHzはもっと出てもいい筈なんですが、何なんでしょう?
マイクの影響か、SP自体の癖か、部屋の影響なのか、、、謎であります。
いずれにしても、、、なかなかGJな85WKであります。


※2012/08/02追記
TASCAMのDR-07MKIIというPCMハンディ・レコーダーを入手したので追加録音してみました。録音機器の進歩は素晴らしいものがあるようで、上の録音よりはるかに高音質であります。
ただ、実際に聴いた場合と比較して、、、まだ70%くらいしか再現できません。
全体的に鮮度は低く、キレは悪くなり、低域が薄くなります。音場は狭く、定位も中央に寄ってきます。が、全体のバランスはそこそこなので、FF85WKの特徴は分かると思います。

SP間:1.3m、SP⇒マイク間:1.1mで録音してます。

ダウンロード-2(鍵が付いてます)
ユーザー名:『 spc 』、パスワード:『 kikuyo 』 (『 』内の文字です)


ついでなので、、、
DR-07MKIIでスイープ信号とピンクノイズを録音してみました。
WAVE SPECTRAで表示させればスペアナ代わりになったりします。
SP間:1.3m、SP⇒マイク間:1.1mでモノラル録音。
上のリスニングポイントでの測定と似た特性ですね。10kHz前後の凸凹はFF85WK本来のクセ(特性)と思われます。
結果としては、、、DR-07MKII等のPCMレコーダーを測定器代わりに使うのも有ですね。
レコーダー本体と三脚があれば十分なので持ち運びも楽であります。

※2012/09/21追記

以下の特性はBEHRINGER ECM8000という4000円もしない測定用マイクでピンクノイズを録ったものです。
そこそこ似たような特性になってるので、安物でも十分な性能があると思われます。


※2012/11/23追記

「MySpeaker」という測定プログラムでスィープ波の周波数特性を録ってみました。
やはり100Hz付近が落ち込むようです。
聴感では気にならないのでヨシとしましょう♪

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