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2013/07/21
2013/09/17追記
model:SS-057BH-W
(ブックシェルフ型ミニ・スタガード・デュアル・バックロードホーン)


【使用ユニット】
スキャンスピーク5F/8422T03(5cmフルレンジ)
月刊「ステレオ」2013年8月号特別付録

【材料】
本体:15mm厚ラワン合板900mm×900mm、2本分
中央仕切り板:7mm厚ラワン合板900mm×450mm、2本分(5.5〜9mm厚で代用可)
SPターミナル、コード、ボンド、クギ等

【本体サイズ】W.134×H.300×D.210(mm)


■設計図&板取り図(JWW版)

ニアフィールドでの使用を想定、背面開口のデュアルバックロードで中高音の漏れを押さえつつ、全域でなだらかな特性を狙います。
尚、エンクロージャ設計には『簡単バックロード計算式(2013年版)』を使っています。

【内部構造】


【製作】
ショートホーン部とロングホーン部を別々に作ってから合体させます。
その後、フロントバッフルを取り付けます。
パーツが小さいので、クギ、ネジを使う場合は割れに注意してください。
カットした材料
小型なのでパーツ自体は小さいですが、2ホーン分なのでそれなりの数があります。

バッフル開口裏側は必ず面取りしてください。ユニットの奥行きが小さいので厚みがあるとコーンの動きが悪くなりそうです。
電動のルーターがあると加工が楽です。

中央仕切り板の加工は細心の注意を払って慎重に

ショートホーン部とロングホーン部を接着します。
バッフル面が平らになるように、狂いが出たら後ろへ逃がしてください。

バッフルの接着

バッフル面の縦を面取りします。見た目重視(笑)

オイルステインで色を着けて完成です。見た目重視(笑)

【周波数特性】
メーカー発表の周波数特性(上)が、、、
このように↓なりました。
60Hz〜20kHz±10dB
5cmとしては十分な特性が得られました。


【2013/09/17追記】
ユニットのエージングが進んで落ち着いてきたので、簡易デスクトップに設置して特性を測定してみました。
和室6畳間に座敷テーブルを置いて、ノートパソコンの両側にスピーカーを設置。
SP本体背面から壁までは5cm空けた状態で測定しましたが、聴感では3cmくらいでも大丈夫なようです。

測定は左SPの軸上0.5mとリスニング位置(約0.5mの距離)の2パターンで測定。
上写真はリスニング位置。

【SS-057BH-W:軸上0.5mの周波数特性】
高域はメーカー発表値と同じような特性です。
低域は85Hz以下が急降下。200Hz前後にピークとディップがありますが聴感では気になりません。

【SS-057BH-W:聴取位置0.5mの周波数特性】
角度が付くため5kHz以上のレベルが低くなっています。
低域から中域にかけては軸上0.5mとほぼ一緒。
80Hz以下は期待できないですが、全体的には90Hz〜150Hzのレベルが高めなので想像した以上の低音感があります。ソースによっては肌が震えるような低音が出てきます。

この箱はポン置きでもそこそこ鳴ってくれますが、セッティングを詰めて更に上を狙いたくなるような可能性を秘めています。
重低音は期待できないので大編成オ−ケストラはスケール感がもうチョイですが、箱のサイズを考えれば十分でしょう。

これ以上大きくするとなると8cmクラスのユニットも視野に入ってくるし、デスクトップで使うにはこの箱くらいが限界のような感じもします。

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