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2012/03/13up
2012/03/18修正
■CBH-12(愛称:BH系 『 のぞみ 』)
車載用バックロードホーン(12cmフルレンジ用)

使用ユニット:フォステクス FE126En
   (FF125K、FE103Enでも可、FF125WKでは低音が出過ぎる?)
    ※103Enを使う場合は横幅を10mmくらい狭くしたほうが良いかも。
材料:15mm厚ラワン合板(910x1820)x1枚/2本分
    木工ボンド、エポキシ接着剤、クギ、ビス、SPターミナル等
本体サイズ:150x500x500(W,H,D)

■設計図&板取り図

1985年頃に作ったバックロードホーン型のカースピーカーです。
車載用スピーカーでは外的な力(振動、遠心力等)が多くかかるので重い振動板のユニットは適していません。大口径のウーファー(振動版の重量が重い)とかは駆動力の高いアンプが必要になるし、家庭用のツイーターは振動で断線したりします。私の車(足回りガチガチのラリー仕様)では2本のホーンツィーターがお亡くなりになられてます、、、笑。
理想は小口径フルレンジ一発のシステムでしょう。
で、、、このSPは元々FE103用の設計で作りましたが、後にFE103⇒FF125N⇒FF125Kと乗せ替えてます。
現在は2つ目のFF125Kが頑張ってます。次はFE126Enに乗せ替える予定。
車の環境はSPユニットには過酷なんで5年持てば十分な気がします。
ちなみに車は3台目、今も現役のミラージュ1.6L-3ドア・ハッチバックのリアに収まっております。
カースピーカー バックロードホーン
リアハッチに設置したCBH-12。.ホーン開口は脇下側でタイヤハウス後方。
25年以上使ってるので、キズ、汚れが凄いです。左下はスペアタイヤ・スペース。右側はタイヤハウス。後部座席を倒して撮影。

■組み立て
簡単な構造なので、組み立ても簡単に出来ればいいんですが、、、
斜め部分が多いので工作に慣れてないと組みづらいかもです。
空気室(@〜D、設計図参照)とホーン部(E〜M)を、それぞれ完成させてからエポキシ接着剤で繋ぐのが簡単かと思います。
微妙に合わない部分が出来て、引っ込んだり出張ったりしても気にしない。引っ込んだところは無視、出張ったところは削るということで(笑)
ただ空気漏れは不可なので、隙間が出来たら木工パテかクロスパテで埋めてください。
個人的にはクロス用パテのほうが、安いし使い勝手がいいので愛用してます。
設計図では触れてませんが、直射日光は避けたいのでネットグリルは必要不可欠です。
適当な材料で作ってくださいな。メーカー製のカースピーカー用グリルを利用するのも有りです。

ハタガネ オリジナル工具
↑空気室とホーン部の接着時にはハタガネ(左上の2個)があると便利です。
わたしはケチなので8〜10mmの全ネジ+ナット+平ワッシャー(下2本)と15mmベニヤ(右上2個)をハタガネの代わりに使ってます。ベニヤは余り物、鉄製の全ねじ1m2本、ナット、ワッシャー各4個で400〜500円くらいで揃うんじゃないかな。
ホーン長1.7mくらいで広がり率も小さいので低音は期待してませんでしたが、、、
どっこい、とんでもない低音が出ます(爆)
全体では暴れてますが、31.5〜125Hzはほぼフラットです。どうやらハッチバックの形状がホーンの延長効果をもたらし、信じられないほどの低音が出ているようです。
尚、聴感では暴れてる感じはしません、、、というか感じません(をぃ)
バックロードホーンらしい生き生きした音で、低音がもりもり出ます。スーパーウーファー(サブウーファー)は全く必要無いと思われます。
現在、定格出力22W(50〜15,000Hz , 5% THD)のCDアンプで使用してますが、SPの能率が高いのでパワー不足は感じません。パワーより音質重視のシステムと組ませたほうが良い結果が得られそうです。
2〜3万のシステムじゃ勿体無い、10万くらい掛けたくなるそんなスピーカーですよん(笑)

車載用スピーカー 周波数特性
【 再生周波数特性 】Fostex FF125K仕様
搭載車両:ミラージュ3ドア、スーパーR 4WD(E-CC4A)
前席中央、耳の高さで測定。CARROZZERIA FH-P003MD(MD/CD/チューナー/アンプ一体型ユニット)使用でイコライジング無し。

■スピーカーの設置
スピーカー本体をアングル、ステー等を使って車体に直止めします。
取り付け部に凹凸があって直止めできない場合は、ベニヤを適当な形に加工してボディーに直止めし、SP本体をベースに取り付けます。
カー・バックロードホーン 設置方法
ベースは5〜8箇所くらいボディーにネジ止め。
SP本体下部をアングル等でベースに取り付け。
SP上部の2箇所くらいステーでブレ止めします。
転倒しても外れない位の強度が欲しいです。スピーカーの角にぶつけて怪我したんじゃシャレにならんですよ(笑)

■ユニット取り付け位置と空気室のバリエーション
トランク部形状と広さ、バックドア角度、リアシート等の影響で上手く収まらない場合は、ユニット取り付け位置を上側にするとか、空気室自体の形状を変えるとかして対応できます。
空気室の内容積を同じくらいにしておけば同じような周波数特性になると思います。
ヘッド着脱式バックロードホーン ヘッド部を着脱式にすると便利かも。
簡単にヘッド部形状試せるし、車が替わってもホーン部は使いまわし出来ますしね。
ヘッド部とホーン部をアルミ板で挟むようにネジ止めすれば、簡単に着脱できると思われます。接合部はパッキン等を使って空気漏れがないようにします。
※追記(2012/03/18)
25年以上頑張ってくれたCBH-12に敬意を表し愛称をつけてみました。
20年で引退したJR東海の300系「のぞみ」に横顔が似ている(かなり妄想気味、、、笑)ので、、、
その名もBH系『のぞみ』(爆死)
【 参考資料 】
CBH-12のベースとなった初代バックロードホーン図面(1980年頃)
オリジナルスピーカー設計図
初代ミラージュ1600GT(A153A)3ドアで使っていた一体型バックロードホーン。
使用ユニットはアルテック405-8Hだったと記憶してますが、FF125だったかもしれませぬ。記憶が曖昧ですが、当時所有してた12cmユニットは、この2種類だったと記憶してます。
あれっ?もしかしたらカーステレオ用ユニットだったかも(笑)
ま、、、それは置いといて、、、
一体型だと使い勝手が悪いんで、コレをベースに独立型のCBH-12を設計したわけなんです。

※追記(2013/11/01)
使用ユニットをFF125KからFE126Enに変更しまので周波数特性を測定しました。

■Fostex FE126En - 再生周波数特性(取替え直後に測定)
FE126En再生周波数特性


■Fostex FF125K - 再生周波数特性
FF125K再生周波数特性
両グラフの「前席中央12.5m」は入力ミス、正確には、「前席中央1.25m(125cm)」です。
使用機器は、、、
ノートPC(Lenovo R61e[76505VJ]、WinXP Pro 32bit SP3)廃棄品再利用
S.M.S.L SD-022+(DAC)
SMSL SA-4S(15W+15W、TA2024デジタルアンプ)
Behringer ECM8000(測定用マイク)

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